2020年3月8日日曜日

『マインドフルネス瞑想入門』

  • 正しい姿勢
  • 呼吸
  • 気づく力/アウェアネス
  • 瞑想法
  • ベースにある東洋思想 〜瞑想で実感できる境地
  • 自己受容
  • 瞑想のメリット
正しい姿勢
  • 上虚下実
  • 3つのバンダ
    (バンダ:チャクラを調整し、気の流れを調えるためのテクニック)
    骨盤の安定感 ムーラバンダ = 根気
    (下向きのエネルギー)
    丹田の充実感 ウディヤナ・バンダ = 活力・集中
    (上向きのエネルギー)
    下腹の腹圧を感じながら、骨盤を気持ちよく伸ばす。
    首から上のリラックス ジャーランダラ・バンダ = 気楽さ・リラックス
    (エネルギーの解放)

呼吸
  • 完全呼吸
    吐くとき 【腹式呼吸を意識】
    丹田にエネルギーが集まる。
    吸うとき 【胸式呼吸を意識】
    丹田の気が上昇し、胸を内側から膨らませる。
  • 息の終わりは能動的
    息の始まりは受動的
  • 細くて長い呼吸
  • 息と息の折り返しに訪れる「間・静寂」を味わう。

気づく力/アウェアネス
  • [頭のなかの声] ← それに気づいている「意識」
       └───── 別もの ─────┘
  • ラベリング
    • 気づいたことを言語化し、自覚する。
    • 音、雑念、眠気、かゆみ、しびれ、痛み・・・
    • ラベルを付け、次の吐く息に乗せてゆっくりと解き放つ。
  • 思考が止まらない場合
    • 「ストップ!」と言って頭の中を空っぽにする
    • 徹底的に向き合う。

瞑想法
サマタ瞑想 『止』

1つの対象を定めた上で、その対象に集中を高めていく手法。
呼吸を観察。
一点集中型の注意力が鍛えられる。
ビパッサナー瞑想 『観』

対象を定めずに心に感じたことをありのまま観察する手法。

  • 一般的な仏教の瞑想法では、
    サマタ瞑想で集中力を育て、
    ものごとをあるがままに観察するビパッサナー瞑想へと移っていく。

ベースにある東洋思想 〜瞑想で実感できる境地
  • 諸行無常
  • 無我の境地
  • 本当の自分

諸行無常
  • この世のあらゆるものは、つねに変化している。
    一瞬たりとも、同じ状態にない。
    移ろいゆくものである。

  • ブッタの教え
    • 思考や感情、身体は無常なものだ。
      そのような無常なものを自分だと思っていることが、
      苦しみの原因である。
    • 瞑想で、自分の心や身体を客観視し、
      ものごとをありのままに観ることで、
      苦しみから解放される。
  • 快い感覚・不快な感覚・素晴らしい考え・否定的な考え
    → やがて過ぎ去っていくことを体験をとうして実感する。

無我の境地
  • 自分という感覚が消えて、悩みや苦しみから解放された状態。

本当の自分
  • 思考や感情、身体は無常なもの。
    それは、本当の自分ではない。
  • 本当の自分
    • 考えていること・感じていることを、
      少し引いたところから観察している「意識」
  • 空 = 意識
    雲 = 感情



  • 瞑想を実践することで、
    すべては諸行無常であることに気づき、
    心や身体が静になることで、
    無我の境地が訪れ、
    本当の自分だけが残る。
    その意識はすべての生命とつながっている。

自己受容
  • 感情を「良い」「悪い」と判断せずに、ありのままに受け入れていく。
  • 「今、何を感じている?」→「気づいたよ。自分は今、○○を感じている」→「いていいよ」
  • 感情を味わう ≠ 反応的、発散、巻き込まれ、見ないふり
  • 「怒り」は例外
    • 「怒り」は二次的な感情
      背後には、「恐れ」「不安」「がっかり」「寂しさ」「惨めさ」などの一次感情がある。
    • 怒っている人は、「傷ついている人」「困っている人」「苦しんでいる人」。
      過剰に反応しない。
      根っこにある一次感情を想像する。
  • 「感情」は直接、変えることができない。
    しかし、その感情のもととなる出来事や状況に対する「考え方」は変えられる。
    「この出来事に対する受け止め方を変えることはできるか?」
    「この状況をどう考えたらいいか?」
    と、自分自身に問いかけながら、その状況に対する「考え方」を選択していくことで、 間接的に「感情」をコントロールすることができる。
  • 「自分 = 思考」と思っていると、考え方をかえられない。
    「自分 ≠ 思考」と思っていると、考え方を変えやすい。
  • 私の本質は、勝手気ままに湧いてくる思考ではない。
    それを観察している側の視点が本当の自分である。
  • 人は、物事によってではなく、それらについての自らの考え方によって悩み苦しむ。
  • 瞑想で「思考」を切り離すトレーニングをすることで、 思考と自分との間にスキマが生まれ、自動的に湧いてくる思考や感情に巻き込まれにくくなる。

瞑想のメリット
  1. 悩みや問題が解決に向かう
    • 「自分がひとつの全体であり、かつ、より大きな全体の中の一部である」 ということを直に体験したとき、私たちがかかえている問題や悩みに対して、 新しい視野が開ける。
      つまり、自分自身やさまざまな問題を「全体性」という別の角度から 見ることができるようになる。
      /ジョン・カバット・ジン
  2. 思いやりの気持ちが芽生え、人間関係がよくなる
    • 「自分」という感じが消え、「自分」が大きな全体の中の一部であるという感覚が得られる。
      この感覚によって、他人を自分と同じくらい大切に思う気持ちが芽生える。