2018年8月2日木曜日

『高校生からのゲーム理論』

  • ナッシュ均衡
  • ゼロサム・ゲーム
  • チキン・ゲーム
  • 囚人のジレンマ
  • 協調ゲーム
  • 共有地の悲劇
  • タルムードの財産分割
ナッシュ均衡(Nash Equilibrium)
  • お互いに最善手をとっていて、これ以上自分ひとりで自分の利得を高めることができない状態。
  • 自分が戦略を変えれば損をする状態。
ゼロサム・ゲーム
チキン・ゲーム
  • ナッシュ均衡
    • (1, 3) or (3, 1)
囚人のジレンマ
チキン・ゲーム 相手が「強引」なら、自分は「妥協」するほうが得をする。
囚人のジレンマ 相手がどうであろうと、自分は「裏切」ったほうが得をする。
協調ゲーム
  • ナッシュ均衡
    • (2, 2) or (0, 0)
    • 協調するか、何もしないか
共有地の悲劇
  • 牧草が生えている共有地では、人々が先を争って家畜を連れていき、牧草を食べさせてしまうため、牧草はやがて食べつくされて荒地になってしまう。
  • ナッシュ均衡
    • (1, 1)
    • 相手がどうであろうと、自分は「開発」したほうが得をする。結果、荒れ地になる。

タルムードの財産分割
  • 「仁」という解。
  • 半分以上もらうというのは全部もらうのと同じこと。
  • 総債権額の半分以下では、取り分が債権額の半分を超えない範囲で等しくする。
  • 総債権額の半分以上では、不足分が債権額の半分を超えない範囲で等しくする。

顔の見える競争、顔の見えない競争
顔の見えない競争 「退出」がものを言う。
市場を通じた改善を促す。
恋人が口うるさくないのは、「退出」というオプションを持っているから。
顔の見える競争 ○「声」がものを言う。
○組織的な取引を通じた改善を促す。
自分がやらなくてもだれかがやる
  • 人数が1人から2人に増えると、逆に2人とも見張りを怠る可能性が生じる。
  • 人数が多くなればなるほど、一人ひとりが起きている確率は0に向かって小さくなる。
  • さらに、誰かが起きている確率も減ってしまう。

  • ナッシュ均衡
    • (-1, -1) or (-1, 0) or (0, -1)
    • 「自分がやらなくてもだれかがやる」と思っていると(-2, -2)になってしまう。
    • 人数を増やしても結局働くのは一部の人だけ。

いじめ
  • A, B, C, Dの4人。Dとペアを組んだとき、A, B, Cのいずれも「遊ばない」を選ぶ。
    Dと「遊ぶ」と、次は遊んだ相手が仲間はずれになる。

    Dと「遊ぶ」と自分が仲間はずれになる、と心配するようになる。
  • いじめは均衡の1つ。いじめられる側に原因があるわけではない。
洞窟の中で鎖につながれた囚人

  • 「影」こそ実態だと思って育つ。
  • つぎにどのような「影」が来るかを一番うまく予測するものが尊敬される。
  • 外の世界を知った囚人を気が狂ったと思う。