ピーター・ディアマンディス (著), スティーブン・コトラー (著), NewsPicksパブリッシング (2020/12/24)
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第1部 「コンバージェンス」の破壊力
- 第1章 「コンバージェンス(融合)」の時代がやってくる
- 第2章 エクスポネンシャル・テクノロジー Part 1
- 第3章 エクスポネンシャル・テクノロジー Part 2
- 第4章 加速が“加速"する
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第2部 すべてが生まれ変わる
- 第5章 買い物の未来
- 第6章 広告の未来
- 第7章 エンターテインメントの未来
- 第8章 教育の未来
- 第9章 医療の未来
- 第10章 寿命延長の未来
- 第11章 保険・金融・不動産の未来
- 第12章 食料の未来
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第3部 加速する未来
- 第13章 脅威と解決策
- 第14章 5つの大移動がはじまる
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指数関数的に加速する9つのテクノロジーが融合し、
これからの10年で、これまでの1世紀を上回る富が創造される。
これからの100年で、2万年分の技術変化を経験することになる。
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9つのエクスポネンシャル・テクノロジー
- 量子コンピュータ
- 人工知能
- ネットワーク(5G、気球、衛星/センサー)
- ロボティクス
- 仮想現実(VR)
- 拡張現実(AR)
- ブロックチェーン
- ナノテクノロジー
- バイオテクノロジー
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5つの大移動
- 気候変動による移住
- 都市部への移住
- バーチャル世界への移住
- 宇宙への移住
- 脳をベースとする個人の意識から、クラウドベースの集団意識への移行
第1章 「コンバージェンス(融合)」の時代がやってくる
- あるテクノロジーがデジタル化されると、 とたんにムーアの法則にのっとって エクスポネンシャル(指数関数的)な加速が始まる。
- 正のフィードバック・ループが生まれ、加速のペースが一段と加速する。 ・・・収穫加速の法則
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加速が始まった人類史上もっとも強力なイノベーション
- 量子コンピュータ
- 人工知能
- ロボティクス
- ナノテクノロジー
- バイオテクノロジー
- 材料科学
- ネットワーク
- センサー
- 3Dプリンティング
- 拡張現実(AR)
- 仮想現実(VR)
- ブロックチェーン
- 注目すべきはこれまでバラバラに存在していた 「エクスポネンシャル・テクノロジー」の波が 融合しつつあるということ。
- これから1世紀で、農業の誕生からインターネットの誕生までを2度繰り返すくらいの変化が起こる。
- パラダイムシフトを引き起こし、ゲームのルールを一変させ、すべてを変えてしまうような ブレークスルーが「たまに」ではなく「日常的に」起こるようになる。
第2章 エクスポネンシャル・テクノロジー Part 1
エクスポネンシャル・テクノロジーの6つのステージ
デジタル化 | デジタル化されると、ムーアの法則にのっとったエクスポネンシャルな加速が始まる。 |
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潜行 | 初期の進歩はゆっくり。 世の中の期待に応えられない状態。 |
破壊 | 世界に影響を与え始めたとき。 |
非収益化 | コストが0に。 写真のコスは消滅した。 |
非物質化 | 製品そのものが消える。 カメラ、百科事典、CDショップ、など。 |
大衆化 | 一般に広がる。 |
- ユーザー・フレンドリーなインターフェースは、 潜行と破壊のステージを橋渡しする。
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ユーザー・フレンドリーなインターフェースは、テクノロジーを大衆化する。
- クラウドAI
ネットワーク
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これから5年ほどで、ネットに接続したい人は、みな接続できるようになる
- プロジェクト・ルーン、ワンウェブ、プロジェクト・クイパー、スペースX、O3B
- O3B ... Other 3 Billion (残りの30億人)
- ネット接続人口が2倍になれば、いまだかつてなかった技術的イノベーションの加速と、 世界的な経済発展を目にする。
センサー
- 地球は新たな電子的皮膚をまとうようになる。
- 2020年、センサー1兆個の世界が実現する。
- サイズの縮小、コストの低下、性能の向上。
- 私たちは測定できるものはすべて、ひっきりなしに測定される世界で暮らすようになる。
ロボティクス
- センサーでできた電子的皮膚
- クラウド上のAI
第3章 エクスポネンシャル・テクノロジー Part 2
仮想現実、拡張現実
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これまでの生活は物理の法則に縛られ、五感に制約されていた。
そうしたルールを書き換えるのがVR。
VRは経験をデジタル化し、五感をコンピュータの生み出した世界に転送する。
そこには想像力の限界以外に、現実を縛るものは何もない。
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ゲームエンジンと
AI画像レンダリング・ソフトウェア
のコンバージェンスによって、VRは潜行段階から破壊段階へ。 - ARの大衆化は、自動車用のARヘッドアップ表示装置。
3Dプリンティング
- 宇宙で使用できる3Dプリンター。
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在庫と在庫にともなうあらゆるコストが消滅する。
- サプライチェーン
- 輸送ネットワーク
- 資材置き場
- 倉庫
- 2023年には3D印刷された臓器が市場に登場する。
- 戸建て住宅、5階建ての集合住宅、57階建ての高層ビルを3D印刷。(実現済み)
ブロックチェーン
- 分散型の、可変性のある、許容度が高く、透明性の高い、デジタル台帳。
分散型 |
広く共有される集合的データベース。 ネットワークに所属する人なら誰でも台帳のコピーを持つ。 |
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可変性 | 誰かが台帳に新しい情報を書き込むたびに、 すべての台帳が更新される。 |
許容度 | 現金と同じように誰もが使用できる。 |
透明性 | ネットワークに属する誰もが、ネットワーク上で行われるあらゆる取引を見られる。 |
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真のイノベーション = 取引が台帳に記録される方法
- 仲介者が不要。
- ネットワーク上のすべてのコンピュータが取引の正統性を確認する。
- デジタルID
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スマート・コントラクト
- 人間の介入を必要とせず、契約が自動的に履行される。
- 新規仮想通貨公開(ICO)= クラウドソーシング
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スマート・オブジェクト
- バーチャル世界と現実世界の間で価値を移動する手段。
- 世界をゲームに変えてしまう。
材料科学とナノテクノロジー
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材料科学革命のまっただ中
- 試験管の代わりにシリコンチップを使って、バーチャルに新しい材料を試す。
- 太陽光発電
- 材料科学の限界に位置するのがナノテクノロジー
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自己再生するナノマシン
- 他のマシンを生み出すことのできる、極小マシン。
- あらゆる物質を原子単位で分解し、それを原材料として別の物質をつくることができる。
- 水面に浮かぶ藻の塊から、傷ひとつない大粒ダイヤの指輪ができる。
- 薬を届けるナノボット
バイオテクノロジー
CRISPR
パーソナライズされた医療
第4章 加速が“加速"する
変化を加速させる、 3つの増幅要因 |
コンピューティング能力のエクスポネンシャルな成長 |
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加速するテクノロジー同士のコンバージェンス | |
「7つの推進力」の存在 |
7つの推進力
- 時間の節約
- 潤沢な資金
- 非収益化
- 「天才」の発掘しやすさ
- 潤沢なコミュニケーション
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新たなビジネスモデル
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クラウド(crowd)エコノミー
- クラウドソーシング、クラウドファンディング、ICO。インターネットにつながった大衆を活用する仕組み。
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フリー&データエコノミー
- 無料でサービスを提供し、集めた顧客データで儲ける。
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スマートネス・エコノミー
- 既存のツールに「スマート」(AI)のレイヤーを加える。
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閉ループ・エコノミー
- 自然界のように無駄のないシステムを模倣。
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分散型自律組織
- 従業員も上司もいない、ノンストップで操業を続ける組織。
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多重世界モデル
- 現実世界とオンライン世界。
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トランスフォーメーション・エコノミー
- 経験を通じて人生を変えることにお金を払う。
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クラウド(crowd)エコノミー
- 寿命を延ばす
第5章 買い物の未来
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経済の重要なパラダイムシフトの共通点
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同じタイミングで3つの重要なテクノロジーが登場し、融合する。
それによって、エネルギーの使い方やバリューチェーン全体の経済活動のあり方が変わる。
- 経済活動を効率化するコミュニケーション技術
- 新たなエネルギー源
- 新たな移動手段
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同じタイミングで3つの重要なテクノロジーが登場し、融合する。
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3Dプリンティングが小売業のあり方を変える
- サプライチェーンが消える
- ゴミが消える
- 交換部品が消える
- 商品はユーザがデザインする
- ↓農業経済
- ↓工業経済
- ↓サービス経済
- ↓エクスペリエンス・エコノミー
第6章 広告の未来
ウェブ 1.0 | スタティックで読み取り専用。 |
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ウェブ 2.0 |
マルチメディア・コンテンツ インタラクティブ ソーシャル・メディア ↑すべて2次元 |
ウェブ 3.0 空間的ウェブ 現実世界 2.0 |
現実世界にデジタル情報を重ね合わせる |
第7章 エンターテインメントの未来
第8章 教育の未来
- 標準化された「製品」をつくるための工業的教育制度
- テストという名の品質管理
- 従順な工場労働者
- 行き過ぎた品質管理
- 生徒たちの標準化
- 子どもたちをバッチ処理するというのは工業化の名残であり、教育的には大失敗。
第9章 医療の未来
- シックケアからヘルスケアへ
- ティム・クック「はるか遠い未来に、アップルの人類への最大の貢献は何だったかと考えたとき、その答えは『医療』でしょう」
第10章 寿命延長の未来
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寿命脱出速度
- 1年生きるあいだに寿命が1年伸びるようになる。(12年先には実現)
第11章 保険・金融・不動産の未来
第12章 食料の未来
第13章 脅威と解決策
第14章 5つの大移動がはじまる
- 気候変動による移住
- 都市部への移住
- バーチャル世界への移住
- 宇宙への移住
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脳をベースとする個人の意識から、クラウドベースの集団意識への移行
- ブレインコンピュータ・インターフェース
- 進化の軌跡は常に個から集団へと向かってきた。
- 「個人の意識」はクラウドに移行する。
- ハイプマインド(集合意識)
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ニューラルリンク
- 脳とクラウドを毎秒2ギガビットのワイヤレス接続で結ぶ計画。
ピーター・ディアマンディス (著), スティーブン・コトラー (著), NewsPicksパブリッシング (2020/12/24)