- 序 章 なぜ今、アマゾンに注目が集まっているのか―日本・米国・世界で起きていること
- 第1章 アマゾンの大戦略を5ファクターメソッドで読み解く
- 第2章 なぜ、アマゾンは「現実世界」に参入するのか
- 第3章 アマゾンの収益源はもはや「小売り」ではない――ビッグデータ時代の覇者・ベゾスの野望
- 第4章 ジェフ・ベゾスの宇宙戦略
- 第5章 アマゾン、驚異のリーダーシップ&マネジメント
- 第6章 アジアの王者「アリババの大戦略」と比較する
- 第7章 ベゾスは真の顧客第一主義者か、それとも利己主義者か――アマゾンの攻略法を考える
- おわりに――これから日本、米国、そして世界で起きること
序章 なぜ今、アマゾンに注目が集まっているのか―日本・米国・世界で起きていること
2022年11月の近未来
脅威を増す「アマゾン効果」の定義
宅配危機の構造――取扱量の急増、過重労働、料金の引き上げ
日本で起きていることを「PEST分析」で読み解く
ヤマトの宅配戦略
物流革命は起こるか――アマゾンの宅配戦略
- 今回のヤマト運輸の打ち手に脅威を感じたの確実。自社による宅配ネットワークを新興の住宅事業会社とともに構築することになる。
- 中長期的にはアマゾン独自の宅配ロッカー設置を全国的に展開するとか、ロボットやドローンを活用した物流革命に取り組んでく。
- クラウドソーシングやシェアリングの仕組みを利用した宅配事業も。
「宅配危機」の真の問題点
- 上位3社(ヤマト・佐川・日本郵政)による寡占。(上位3社で9割以上という寡占)
「4階層分析」で読み解くアマゾン効果の脅威――米国で起きていること
アマゾン経済圏とアリババ経済圏の戦い――世界で起きていること
- 【消費経済の戦い】アマゾン経済圏 vs アリババ経済圏 = 米州経済圏 vs 中国+アジア経済圏
「ジェフ・ベゾスの生の声」から未来が見えてくる
第1章 アマゾンの大戦略を5ファクターメソッドで読み解く
「5ファクターメソッド」と経営
道 | 目標を記したグランドデザイン |
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地 | 「地の利」。有利な環境を活かし、不利な環境をカバーする。 |
天 | タイミングがあっているか |
将 | リーダーシップ |
法 | マネジメント |
アマゾンの戦略ピラミッド――地球上で最も顧客第一主義の会社!?
企業価値の 算定方法 |
プライスマルチプル | 類似会社同士の利益や純資産を比較して株価を算定する方法。(PER, PBR) | ←一般的 |
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ディスカウントキャッシュフロー | 将来生み出されるフリーキャッシュフローの現在価値として企業価値を産出 | ←アマゾンが重視 |
アマゾンに「イノベーションのジレンマ」はあるか
イノベーションのジレンマ |
さらなる破壊的なイノベーションを起こそうとすると、既存のビジネスとの間にカニバリゼーションが起きるリスクが生じる。 そのため破壊的イノベーションは回避されるようになり、段階的なイノベーションにとどまる。 結果、別の破壊的イノベーションをもたらす会社に追いやられる。 |
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ベゾスがナプキンに書いたビジネスモデル
ユーザー・エクスペリエンスこそが最優先される
コストリーダーシップ戦略と差別化戦略を両立
全社レベルでの戦略は3つしかない | コスト・リーダーシップ戦略 | |
差別化戦略 | ||
集中戦略
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0.1人のセグメンテーション
- ユーザ1人ひとりの、刻一刻と変化するニーズを反映。
2018年、宇宙の旅へ
規模の経済、範囲の経済、速度の経済――アマゾンの「地」
「小売り、物流の巨人」から「クラウドの巨人」へ
ベゾスは火星人――アマゾンの「将」と「法」
新たな時空価値の誕生
5ファクターメソッドの本質――「視点・視野・視座」のフレームワーク
第2章 なぜ、アマゾンは「現実世界」に参入するのか
世界が「アマゾンされる」ことに震撼する
「アマゾン・ゴー」と「スマート世界」
アマゾン・エコー | スマートホームを担う |
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アマゾン・ゴー |
スマート・ショップを担う → スマート・リテールへ |
ホールフーズ買収の本当の意味
- 店舗を、PrimeNowやFreshのフルフィルメントセンターとして機能させる。
プラットフォームとしてのアマゾン・エコー
「ただ話しかけるだけ」の衝撃
行列なし、会計なしの「無人コンビニ」は小売業界を変えるか
ベゾスが生み出す「新しい小売業」
- アマゾン・ゴーによって小売業界の新たなエコシステムの構築を目論んでいるのでは。
- リアル店舗の課題は、ユーザー・エクスペリエンスへの対応。
アマゾンのサイトに見られる「ユーザー・エクスペリエンス」
なぜ、ネットからリアルに参入するとうまくいく可能性が高いのか
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リアル小売店はユーザー・エクスペリエンスの追求が甘かった。
そのノリでECに参入しても勝ち目はない。 - ユーザー・エクスペリエンスを重視しているアマゾンのようなネット企業が リアルに参入するケースのほうがうまくいく可能性が高い。
非プライム会員は損している!?
「天の時」を迎えた動画配信
ファッションへの進出――アマゾンがユニクロの脅威・SPA企業になる
日本でのアマゾン・エコーの成否を占う
第3章 アマゾンの収益源はもはや「小売り」ではない――ビッグデータ時代の覇者・ベゾスの野望
そもそも「ビッグデータ」とは何か
アマゾンの本質は「ビッグデータ企業」
AWS――「利益が低ければ競合も減る」という強烈な発想
ベゾスが米国インターネット協会で語ったこと
アマゾンの値付け、そして「アマゾン・キャッシュ」
なぜ、アマゾンは顧客の好みを知っているのか――協調フィルタリングの秘密
ビッグデータ×AIは「マスカスタマイゼーション」に向かう
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マスカスタマイゼーション
- 大量生産とパーソナライゼーションの組み合わせ
- 顧客一人ひとりにカスタマイズされた商品を企画、製造、販売する。
世界一の書店から、エブリシング・カンパニーへ
- アマゾンが構築してきたAIプラットフォームやAIエコシステムを一般にも開放し、 現在のように博士クラスの人材を囲い込まないと事業展開できないAIを、 より身近なものに。
- 次世代型のビジネスモデル(プラットフォーム、エコシステム、アフィリエイトマーケティング)を先導してきたアマゾン、 次のステップはマスカスタマイゼーション。
「位置情報」が暴く個人の秘密――その対価として、アマゾンは何を提供するか
- リアル店舗への進出は「位置情報データ」を集積することが真の狙いでは。
- 「ユーザーの位置情報 × 行動範囲 × 時間データ」が揃うと、より正確なプロファイリングが可能になる。
- 消費者が行動変容を行うタイミングや理由まで突き止めることができるようになり、 それをさらに多変量解析することで同様の行動変容を起こす可能性のある消費者を推測したり、 商品推奨できるようになる。
第4章 ジェフ・ベゾスの宇宙戦略
「ロケット少年」ベゾスの夢
「多くの人が宇宙に住めるようにしたい」
AWSはすでに宇宙データを収益化している
- AWSが「宇宙ビッグデータ×AI事業」に着手していて、すでに収益化している。
- 地球観測データやそれを扱うプラットフォームを提供している。
- AWSは、惑星データ・宇宙データ・衛星データへのアクセス・処理・解析などを行うデータプラットフォームの地位をすでに固めている。
- たとえば、オランダのeLEAF社は、地球観測画像などの衛星データと、現場の天候、温度等のデータを組み合わせることで、農業や水資源管理に活かしている。
NASA、アマゾンとタッグを組む
宇宙空間におけるアマゾンの「地の利」
宇宙空間の 4つの活用分野 |
宇宙ステーション(民生) |
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通信関連(商用) | |
監視、偵察(インテリジェンス) | |
軍事通信、弾道ミサイルの検知(軍事) |
- サイバー空間は宇宙空間とのシナジーが非常に大きい
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目下の主な市場
- 宇宙インターネット事業
- 宇宙空間ビッグデータ事業
- 有人宇宙旅行事業
- 惑星探査・惑星ステーション事業
宇宙戦争勃発!?
宇宙ビジネスはIT企業が牽引する時代
技術大国イスラエルで見聞した宇宙事業の未来
第5章 アマゾン、驚異のリーダーシップ&マネジメント
「狂気の経営者」ジェフ・ベゾスの超高速PDCA
ジェフ・ベゾスの人物像は「火星人」?
AIとは、もはや「異星人的知能」を獲得すること
AI時代には「未来を創る力」が最も重要
自分で自分をリードする「セルフリーダーシップ」
なぜ、アマゾンにはイノベーティブな人が集まるのか
これが「リーダーシップの14カ条」だ!
妥協せず議論し、決まったらコミットする
アマゾンがイノベーションを生み出す「4つの秘訣」
グーグルとアマゾンとの相違点
あえて利益を出さない!? 低利益率のマネジメント
クリステンセンの「ジョブ理論」実践者アマゾン
第6章 アジアの王者「アリババの大戦略」と比較する
アリババ帝国ついに日本へ
社会問題をインフラ構築で解決する
- 中小企業の事業支援インフラを構築するという使命。
加速するリアルへの進出――アリババの「天」と「地」
- リアルワールドへの進出はアマゾンよりもはるかに先行。
「神様」ジャック・マー――アリババの「将」と「法」
商流、物流、金流でアマゾンに先行
アマゾン | アリババ | |
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商流 (EC) |
直販型 | マーケット・プレイス型 |
商流 (リアル店舗) |
ホールフーズの買収 無人コンビニ店舗 |
新世代リテール「 農村タオバオ 無人コンビニ店舗 |
物流 |
自社で物流ネットワークや倉庫網を構築 FBAとしても事業展開 |
菜鳥物流にて中国国内外にスマート物流ネットワークを急速に拡大中 「5年以内には、中国国内はどこでも24時間以内、世界中どこでも72時間以内に配達できるようにする」 |
金流 (金融) |
ビッグデータをもとにしたアマゾンレンディングなどを展開中 |
フィンテックの王者 アリペイ利用者は4.5億人の世界最大級の決済ネットワーク その他金融サービスも銀行を凌駕 |
クラウド |
AWSは世界No.1のクラウド AIや宇宙ビッグデータでも他社をリード |
AWSを目標に拡大中 |
ビッグデータ × AI |
購買履歴データ、音声データ、画像データ等をAIで活用 |
アリペイでは位置情報データも取得し、ビッグデータの量や種類ではアマゾンを凌駕 芝麻信用ではすでにビッグデータから個人の信用を測定し事業化 |
経営者 |
ジェフ・ベゾス ○ビジョナリー・リーダーシップ ○良い火星人 ○天才・奇才 ○優等生出身 |
ジャック・マー ○ミッション・リーダーシップ ○良い地球人 ○英雄・偉人・尊敬される存在 ○劣等生出身 |
政府との 関係性 |
トランプ大統領とは敵対的な関係 地域とのコンフリクトも多い |
中国政府との良好な関係 トランプ大統領とも友好な関係 |
フィンテックの王者
- フィンテック最先進国は中国で、最大プレイヤーはアリババ。
- アマゾンがまだ手にしていない位置情報まで収集している。
-
個々人の「社会的信用度」を算出するサービスまで生み出した。
ビッグデータによる人間の「格付け」
アリババが予見する新リテールの到来
「世界中どこでも72時間以内に配達」目指す
世界初のスマートシティを実現するのは「マカオ×アリババ」か
アリババの世界進出を阻むものは
第7章 ベゾスは真の顧客第一主義者か、それとも利己主義者か――アマゾンの攻略法を考える
なぜ、アマゾンは批判されるのか
国家以上の影響力 | 宇宙事業やその他の各種インフラ整備は、本来国家が担うべき役割ではないか。 |
独占の問題 |
多くの小売業者が閉店に追い込まれた。 「何を買うにもアマゾン」は本当に幸福か。 |
社会の弱体化の可能性 |
アマゾン従業員の雇用や賃金を抑圧し、所得格差を拡大させている。 少ない納税。実効税率はわずか2%か。 |
消費者の潜在的な脅威 | 個人情報が丸裸。 |
国家を超えたメガテック企業の影響力
「要塞」の中での買い物は、私たちを幸せにするか
雇用削減、低賃金、そして地域経済の衰退という批判
利便性vs.個人情報――その潜在的な脅威
真の顧客第一主義はベゾスから示されるか
アマゾンに死角はあるか
「マーケティング4・0」でアマゾンを攻略する
おわりに――これから日本、米国、そして世界で起きること
「アマゾンvs.アリババ」に対抗する新経済圏を創造する日本企業
- メルカリ・・・本質は、P2Pプラットフォーム企業であるということ