2018年2月11日日曜日

『LIFE SHIFT ~100年時代の人生戦略』

  • 序 章 100年ライフ
  • 第1章 長い生涯
  • 第2章 過去の資金計画
  • 第3章 雇用の未来
  • 第4章 見えない「資産」
  • 第5章 新しいシナリオ
  • 第6章 新しいステージ
  • 第7章 新しいお金の考え方
  • 第8章 新しい時間の使い方
  • 第9章 未来の人間関係
  • 終 章 変革への課題
序章 100年ライフ
  • いま20歳の人は100歳以上、40歳の人は95歳以上、60歳の人は90歳以上生きる確率が半分以上ある。
100年ライフで変わること
70代、さらには80代まで働く
  • 100歳まで生きるとして、
    勤労時代に毎年所得の10%を貯蓄し、
    引退後は最終所得の50%の資金で毎年くらしたい。
  • ↑ この場合、80代まで働くことが求められる。
新しい職種とスキルが登場する
  • 学び直しとスキルの再習得に投資する必要がある。
お金の問題がすべてではない
  • お金以外の重要要素: 家族、友人関係、精神の健康、幸福
  • 金銭的成功に必要な資源: スキル、健康、人間関係
人生はマルチステージ化する
  • 生涯に2〜3つのキャリアをもつようになる。
変化が当たり前になる
  • 新しい知識を獲得し、
    新しい思考様式を模索し、
    新しい視点で世界を見て、
    力の所存の変化に対応し、
    ときには古い友人を手放して新しい人的ネットワークを築く必要がある。
レクリエーションから、リ・クリエーションへ
  • 投資を怠るな
    • 新しい役割に合わせて自分のアイデンティティを変えるための投資
    • 新しいライフスタイルを築くための投資
    • 新しいスキルを身につけるための投資

  • 投資の時期
    • 【これまで】人生の最初のステージに集中的に。
    • 【これから】生涯を通して。従来は余暇時間とみなされていた時間も。

  • 【100年ライフの恩恵の1つ】
    消費とレクリエーション(娯楽)の比重を減らして、
    投資リ・クリエーション(再創造)の比重を増やせる。
「一斉行進」が終わる
  • 3ステージの人生: 教育→仕事→引退
  • マルチステージの人生では、新しい人生の節目と転機が出現し、どのステージをどの順番で経験するかという選択肢が大きく広がる。
  • 「エイジ(年齢)」と「ステージ」がイコールで結びつかなくなる。
選択肢をもっておくことの価値が増す
  • 「オプション」には価値がある。
  • これからの世代は、結婚や子作り、住宅や自動車の購入をどんどん先送りにしていく。選択肢を残すために。
  • 選択肢に投資し、選択肢を残すことは、人生計画の欠かせない一部になる。
若々しく生きる
  • 変化は3つの形で実現する。
    • 18〜30歳の層が年長世代とは異なる行動を取る。
      選択肢を狭めないように、将来の道筋を固定せず柔軟な生き方を長期間続けるようになる。
    • 生涯を通じて高度な柔軟性を維持するようになる。
    • エイジとステージの不一致により、異なる年齢層の人たちが同一のステージを生きるようになって、世代を越えた交友が多く生まれる。
家庭と仕事の関係が変わる
  • 夫婦が2人とも職を持つ家庭が増える。
  • いずれかが新しいステージに移行する際に互いの役割を調整し、人生の様々な時点でサポートし合うことが重要。
  • 四世代同居があたりまえになる。
  • 平均寿命が延びるほどには女性の出産年齢は延びない。
実験が活発になる
  • 未来のことはわからない。社会で多くの実験が行われ、多様性が強まる。
人事制度をめぐる戦いが始まる
  • 働き手が望むほどの柔軟性を発揮できる企業は、一握りにとどまる。
  • 個人と企業の間で激しい争いが始まる。産業革命の時代に労働時間と労働環境をめぐって戦われた争いに匹敵する。
政府が取り組むべき課題
  • 政府の諸制度は人生の最終段階への対応に偏っており、3ステージ人生を前提にしすぎている。
  • 政府にとって最難課題=健康格差
第1章 長い生涯
  • 2007年生まれの子どもは半数が100歳以上まで生きる。


  • 1年ごとに3ヵ月、寿命が延びる。
  • 10年ごとに2〜3年、寿命が延びる。


第2章 過去の資金計画
  • 労働市場の変化に対応するため、人生の途中で時間を割いて新しいスキルの習得に投資し、新しいテクノロジーを受け入れる必要がある。3ステージではなくマルチステージの人生を生きる。
第3章 雇用の未来
  • ワークとライフの再統合。仕事と私生活をブレンドする生き方も。
  • 今日の人々は、失われつつある雇用のことはよく見えているが、当然ながら、まだ生まれていない雇用は見えていない。
  • 柔軟性をもって、将来に方向転換と再投資を行なう覚悟を持て。
第4章 見えない「資産」
  • 無形の資産は、撤回可能性も代替可能性もない。
  • 生涯を通して深く協力な人間関係を築く。
  • 幸福かそうでないかをわけるのは愛。

  • 無形資産の3つのカテゴリー
生産性資産 所得を増やすのに役立つ要素。
活力資産 肉体的・精神的な健康と幸福のこと。
友人、パートナーや家族との良好な関係。
変身資産 100年ライフでは大きな変化を経験し、多くの変身を遂げることになる。そのために必要な資産。
  • 自分についてよく知っていること。
  • 多様性に富んだ人的ネットワークをもっていること。
  • 新しい経験に対して開かれた姿勢をもっていること。ß
第5章 新しいシナリオ
第6章 新しいステージ
エクスプローラー ○周囲の世界を探査し、そこになにがあり、その世界がどのように動いているか、そして自分がなにをすることを好み、なにが得意かを発見していく。
○自分を日常の生活と行動から切り離す。
○新しい町に移ってその土地の人たちと知り合ったり、知らない国を旅して自分の生き方について考える。
○自分という存在の境界を押し広げ、固定概念から脱却し、ほかの人たちの行動をじっくり見る。
インディペンデント
・プロデューサー
○新しいタイプの起業家になったり、企業と新しいタイプのパートナー関係を結んだりして経済活動に携わる。
○旧来のキャリアの道筋をはずれて自分のビジネスを始める人。
○職を探す人ではなく、自分の職を生み出す人
○永続的な企業をつくるのではなく、もっと一時的なビジネス。
○目の前のチャンスを活かすための一回限りのビジネスの場合も。
○成功することよりも、ビジネスの活動自体が目的。活動を通じて学習することに重きが置かれる。
ポートフォリオ
・ワーカー
○異なる種類の活動を同時に行なう。
○いくつもの動機に突き動かされて生きる。
○3つの側面のバランスが取れたポートフォリオを築く:
支出をまかない、貯蓄を増やすこと。
過去の経歴とつながりがあり、評判とスキルと知的刺激を維持できるパートタイムの役割を担うこと。
新しいことを学び、やり甲斐を感じられるような役割を新たに担うこと。
第7章 新しいお金の考え方
第8章 新しい時間の使い方
第9章 未来の人間関係
終章 変革への課題