2016年5月29日日曜日

『VRビジネスの衝撃』

  • 概要
  • 三大勢力
  • リアルタイム・レンダリング
  • ゲームエンジン
  • 欧米と日本の違い
  • ソーシャルVR
  • マジックリープ社
  • マイクロソフトのホロレンズ
  • VR → AR → MR
概要
  • パソコン、スマートフォーンに続くIT・インターネット革命の新たな旗手。
  • 2025年にはテレビやノートパソコンの市場規模と同じに。
  • 没入感(immersive)。4Kテレビなど、どんなに高精細であっても四角いディスプレイでは得られない。
  • ゲームエンジンがVRコンテンツ開発のブレイクスルーに。
  • VRトレンドの潮目。2014年3月、FacebookによるオキュラスVR社の買収。
  • ハイエンド向けヘッドマウントディスプレイの三大勢力:
    1. オキュラス「オキュラスリフト」
    2. ソニー・インタラクティブエンタテインメント「プレイステーションVR」
    3. HTC「HTCバイブ」
  • ローエンド向け(モバイルVR)
    1. サムスン電子+オキュラス「ギアーVR」
    2. グーグル「グーグル・カードボード」
  • モバイルVRは、実写の写真・映像が中心となる。360度動画。
  • 2016年はVR元年。ヘッドマウントディスプレイが次々と発売される年。
  • VR → AR → MR
  • テレビはARメガネに表示されるアプリとして、1ドルで販売されるものになる。
  • 現時点の課題:①価格、②VR体験を伝えることのむずかしさ
  • まずは、アミューズメント施設やテーマパークでのロケーションビジネスから。
  • 外側のフロンティア=宇宙; 内側のフロンティア=バーチャル世界。
三大勢力
オキュラス
  • 創業者:パルマー・ラッキー
  • ゲーム業界の伝説的プログラマー:ジョン・カーマック
    ゲーム → ロケット開発 → VR
    フロンティアを宇宙からVRに求めた。
  • ゲーム業界の伝説的プログラマー:マイケル・アブラッシュ
    マイクロソフト → オンラインゲーム『クェーク』の開発 → マイクロソフト → バルブ社 → オキュラス
    現在のオンラインゲームが持っている大半の機能が『クェーク』において実現。
    「次の大きなプラットフォーム」ではなく、すべてのプラットフォームを終わらせる「最後のプラットフォーム」を目指す。
  • 設立から1年半しかたっていないオキュラスをFacebookが買収(2014.3)。
  • FacebookにとってVRはGoogleやAppleとの差別化を図るための武器に。
HTCバイブ
  • HTCとバルブ社が共同開発。
  • バルブ社はPC向けの世界最大級のゲーム配信プラットフォーム「Steam」を展開。欧米市場では独占状態。
  • トラッキングシステムの方式
    オキュラス ヘッドマウントディスプレイに組み込まれている赤外線LEDで、かぶっている人の頭や手の動きを検出。
    HTCバイブ 部屋の両隅にレーザーを発信する装置を配置。オキュラスより精度はよいが広い空間が必要。一般家庭への普及に苦戦?
プレイステーションVR
  • VR体験は他の2つと比べると見劣る。
  • ゲーム機本体は一度発売されれば5年は更新されないため、コンテンツ開発企業はハードの進化を考慮せずに開発に集中できる。
リアルタイム・レンダリング
  • プリ・レンダリング:3D映画や360度パノラマ映像。
  • リアルタイム・レンダリング:コンピュータが各種情報に応じて即時に計算してVR映像を生成。
ゲームエンジン
  • 3DのCGを作るための「ゲームエンジン」がVRソフトの開発コストを下げる。
  • ゲームエンジンがやってくれること:モデリング、レンダリング、物理エンジン。
  • Unity, Unreal Engine, Amazon Lumberyard
欧米と日本の違い
欧米 現実世界の延長。
VR空間に出社したり旅行したり。
日本 「実態のない仮想」。
本来は実在するはずのない世界を、あたかも現実だと認識するような実在感を持って体験させる。
アニメ・キャラクターとのコミュニケーションなど。
ソーシャルVR
  • モノ → 体験 → ソーシャル
マジックリープ社
  • インターネット史上過去最大規模の資金調達。グーグルやアリババから。
  • AR技術の専用ハードウェアを開発。
  • メガネタイプの形状で、眼球に直接映像を照射する網膜照射型のデバイス。
マイクロソフトのホロレンズ
  • 網膜照射型のAR。
  • 現実世界のなかに何枚ものウインドウを表示。
  • 製造メーカーの設計作業で使用。
VR → AR → MR
Virtual Reality 【仮想現実】
見ているものをすべてCGで覆う。
Augmented Reality 【拡張現実】
現実の世界に、CGで情報を付け足していく技術。
現実世界で話している人に合わせて字幕を表示する。
Mixed Reality 【複合現実】
CGによる人工的な世界に、現実世界を融合させていく技術。
存在しない人を表示させその人と会話する。