2020年6月28日日曜日

『アフターコロナ~見えてきた7つのメガトレンド』

  • 1章 ドキュメント 経済ロックダウン
  • 2章 タイムライン 異変から危機へ、128日間の混乱劇
  • 3章 業界別分析 コロナショック、崩れた既存秩序
  • 4章 キーパーソン 私たちの「アフターコロナ」
  • 5章 アフターコロナ 見えてきた7つのメガトレンド
プロローグ
アフターコロナ
2本の補助線
人間中心
制約が生み出す価値

1章 ドキュメント 経済ロックダウン

2章 タイムライン 異変から危機へ、128日間の混乱劇

3章 業界別分析 コロナショック、崩れた既存秩序
自動車
  • 2000万台の需要が蒸発。

(1) 世界の自動車販売台数は、年初予測から20%以上減少。
(2) 外出規制により、新車開発に遅れ。研究開発費は削減へ。
(3) 公共交通機関離れで、マイカー需要が増加へ。

  • あえて攻めの戦略を立てた米テスラ。
    • 設備の値段は半値にも
  • マイカーへの回帰
  • クルマは、感染防止のためのプライベート空間に。

機械
  • 連鎖する操業停止、受注額4割減に。

(1) 工場停止地域が中国から欧米へ拡大。
(2) 米中貿易摩擦にコロナショックが追い打ち。
(3) 3月の工作機械受注額は前年同月比で4割減少。

電機
  • 急務となった生産現場改革。

(1) 相次ぐ工場の総合停止で滞る製品供給。
(2) 設計業務のテレワークに高い壁。
(3) 巣ごもり需要でゲーム機などが急伸。

IT
  • DX加速、常駐は見直し。

(1) デジタルトランスフォーメーション(DX)が加速。
(2) 既存システムの運用・保守事業に頼る中小IT企業が苦境に。
(3) 「客先常駐」という業務形態が崩れる。

  • マイクロソフト、サティア・ナデラCEO「2年分のDXが2カ月で起きた。」

通信
  • 5G展開計画に不透明感。

(1) 5Gの基地局整備などに不透明感。
(2) 世界で5Gの標準化作業に遅れ。
(3) オンライン診療など利用用途拡大の好機

医薬
  • 検査と治療法開発で相次ぐ特例。

(1) 検査キットの承認を取得し安定供給に備える企業が相次ぐ。
(2) 不足する人工呼吸器の製造に異業種が参入。
(3) 世界中で治療薬とワクチンの開発が進む。
海外に頼らず国内で薬を供給する体制を構築する動きも。

建設
  • ゼネコンで相次ぐ工事中断。

(1) 海外からの建設資材の調達に遅れが発生。
(2) 政府の緊急事態宣言で主要企業が工事を中断。
(3) 民間投資の冷え込みで今後の業績悪化は必至。

住宅・不動産
  • 調達難・営業難・開業延期で混乱。

(1) 住宅設備や建築資材の調達に遅れが生じたため、顧客との協議に追われた。
(2) 緊急事態宣言で住宅展示場やモデルルームが閉鎖。
VR内覧サービスの導入が進んだ。
(3) 商業施設や宿泊施設が相次いで開業延期。
入居事業者への対応に追われた。

金融・フィンテック
  • 3兆円規模で吹き飛ぶ銀行利益。

(1) 融資先企業の経営悪化で貸倒損失の増加懸念。
(2) 外出自粛で高まるオンライン取引のニーズ。
(3) 3分野を中心にFintechに追い風。

  • 金融機関の相反する2つのペダル
    • DXを推進するアクセルペダル
    • 感染症の影響による企業の業績悪化がもたらすブレーキペダル


4章 キーパーソン 私たちの「アフターコロナ」
日立製作所社長/東原敏昭

アリババDAMOアカデミーAIセンター/華先勝

建築家/隈研吾
  • 今回の事態 =「新たな自由に対するプロセス」
    • 「自由」であることが重視。
      「誰もが好きな場所で暮らし、好きな場所で働ける」といったことがテーマになり、 都市が再編成される。

20世紀の都市 大箱都市
オフィスや工場といった「大きな箱」をつくって、そこに人を集めて効率よく働かせる。

  • 大箱都市というスタイルは、20世紀だけの特殊なスタイルだったのかも。
  • 私たちが「人の住み方や働き方はこうだ」と決めつけていたスタイルこそが特殊だということが見えてきた。

日本交通会長/川鍋一朗
  • アフターコロナでは、移動そのものの総量が減る。
  • スペースを同時に他人と共有しないタクシーは、公共交通機関の中で最も安全安心かつ便利な乗り物。
  • 動くオフィス。

衆議院議員/平井卓也
  • 逆都市化
    • 今後の日本は都市から地方への人口移動が起こる。

星野リゾート代表/星野佳路
  • マイクロツーリズム
    • 1時間圏内の観光。

『感染症の世界史』著者/石弘之
  • 20世紀はインフルエンザの時代
    21世紀はコロナウイルスの時代
  • 感染症は環境問題。人類の密集化が原因。
  • 少し変異すれば人間に感染しかねないウイルスが50種類ほど見つかっている。

経団連会長/中西宏明

連合会長/神津里季生

インテグリティ・ヘルスケア会長、医師/武藤真祐
  • 「命の議論」(個人の命の重みをどのようにつけていくか)が必要。「命の選択」の準備を。
  • 今は議論もせず、「消極的な命の選択」を行っている。=早い者順

リクルート執行役員/山口文洋
  • 「Teacher = 教える人」
    • 基礎知識を単純に教える。
    • 一方通行のオンライン授業や演習問題でよい。
  • 先生は「Coach = 伴走する人」になっていく。
    • 「1対多」ではなく「1対1」のパーソナライズドラーニングが主流に。
  • 基礎学習はオンライン教育に任せ、先生はクリエイティブな授業を。

レオス・キャピタルワークス社長/藤野英人

BCG社長/杉田浩章
  • ソリューションを提供するプレーヤーが現れる。
    • どうやって会議をオンラインツールで代替すればいいのか、 そのための条件は何なのか、ビジネスプロセスをどう変えればいいのか、 といった「広義の使い方」が分からない。

作家/竹内薫

米Zoom Video Communications CEO/エリック・ユアン

京都大学大学院教授/藤井聡
  • フェーズ1・・・ロックダウンのように抑制された状況
    フェーズ2・・・新コロが存在することを前提に、社会や経済の構造を変えていく時期
  • フェーズ2は10年程度かかる。

社会学者/小熊英二
  • オンライン教育の遅れが、大幅な学力低下と格差拡大の危険。

情報通信研究機構 理事長/徳田英幸
  • 「なんでもリモート社会」

建築家/内藤廣
  • 仕事がオンラインに切り替わっていくなかで、都心集中にブレーキがかかる。
  • 新しいオフィス
    • 東京近郊の緑が豊かなエリアに3~4階建ての建物。
    • 従業員はその近くに家を借りて、徒歩や自転車で通勤する。
  • グローバル化という開かれた世界の一方で、我々の生活を担保するのは地域のコミュニティ。

慶應義塾大学教授/村井純
  • 「インターネットの普及が間に合ってよかった」
  • 経済を軸にしたデータガバナンス
    • 金儲けしたいし、便利なほうがいいけれど、プライバシーは侵略されたくない。
  • 健康を軸にしたデータガバナンス
    • 個人を特定しない形で、自分のデータを社会ん建工向上のために差し出す。
    • 皆が同じようにデータを提供すると自分も恩恵を受けられる。

ベンチャーキャピタリスト/伊藤穣一
  • 「Bio is the new digital」(バイオこそがデジタルの次の革新的技術だ)
  • フィジカル → デジタル → バイオ

APU学長/出口治明
ペストが生んだもの 悲惨な状況でも神様は助けてくれないから、「人間を頼ろう」「楽しもう」という気持ち
ルネサンス
神の呪縛から人間を解放
「祈りが足りなかった」という思い
宗教改革

  • キーワードは「協調」
  • 株価が堅調なのは、世界の政府や中央銀行が必死になって連携しているから。
  • ペストがルネサンスを生んだように、新型コロナは働き方改革を加速させ、労働生産性を上げる。 それが生き方改革につながっていく。


5章 アフターコロナ 見えてきた7つのメガトレンド
(1)分散型都市
(2)ヒューマン・トレーサビリティ
(3)ニュー・リアリティ
(4)職住融合
(5)コンタクトレステック
(6)デジタル・レンディング
(7)フル―ガル・イノベーション

(1) 分散型都市
  • 分散型都市が一過性ではない理由
    1. 新型コロナの終息後も感染症のまん延リスクが高い。21世紀はコロナの世紀
    2. 新型コロナで大都市化の弊害が顕著化し、多くの市民が身をもって体感した。
    3. 地方都市でも仕事や生活を継続できることが分かった。
  • 都市OS
    • スマートシティの中核は都市のデータを収集・管理するプラットフォーム

(2) ヒューマン・トレーサビリティ
  • 「自分だけじゃなく誰もが監視されているから、平等だ。そのことで安心が生まれるなら、そのほうがいいんだ。」
  • 適切な主体が透明性の高い情報管理を徹底すれば、新しい価値・サービスが生まれる。

(3) ニュー・リアリティ
  • オフラインとオンラインの価値が再定義される → ニュー・リアリティ
  • Zoom、在宅勤務、UberEats、オンライン医療、…

(4) 職住融合
  • 20世紀の街づくり=大箱都市
  • これからは逆大箱化


  • オフィスは机を並べるだけの場所から、社員を結びつけ、 コミュニティや企業風土の形成を促す場として再定義される。


  • 現代日本の住宅の原点 = 51C案 = 公営住宅標準設計C型
    • 食寝分離+就寝分離 →2DK
    • 日本の戦後住宅のスタンダード
    • その後、LDKへ
  • 今後は、LDKに執務スペース(Working Space)を加えたWLDKへ。

(5) コンタクトレステック
  • ウイルス感染の予防策を実装した、非接触・日対面社会へ。
  • VRイベント、アバターロボット
  • 深紫外LED(DUV LED)
    • 人体に害がなく、殺菌が可能。

(6) デジタル・レンディング

(7) フル―ガル・イノベーション
  • フル―ガル(倹約的)・イノベーション
    • 従来のサービスや製品・製造工程を再設計し、現場のニーズに合った安価で高機能な製品を開発すること。