2017年2月28日火曜日

『トランプ解体新書』

  • キーパーソン
  • 政策
  • トランプ氏の実像
  • TPPの真の意味
キーパーソン
行政府
大統領 ドナルド・トランプ

首席補佐官 ラインス・フリーバス 【共和党主流派】政治・行政経験なし;組織運営のプロ;
首席戦略官・上級顧問 スティーブン・バノン 【トランプ側近】白人至上主義者;トランプ氏の過激的主張の主柱;新設した首席戦略官ポストは首席補佐官と同格;
国家安全保障担当大統領補佐官 マイケル・フリン 【トランプ側近】反イスラム;親ロシア;
2.13に辞任(就任前のロシア当局との接触で)。
H・R・マクマスター 【陸軍中将】反イスラム;親ロシア;
2.13に辞任(就任前のロシア当局との接触で)。
国家経済会議委員長
中央情報局(CIA)長官 マイク・ポンペオ 【トランプ側近】TEAパーティーの刺客;党派的;
通商代表部代表
大統領経済顧問委員会委員長

副大統領 マイク・ペンス 【共和党主流派】連邦議会との調整役;行政手腕が高評価;
国務長官 レックス・ティラーソン 【企業経営者】プーチンの友人;エクソンモービルのCEO;
財務長官 スティーヴン・ムニューチン 【トランプ側近】ゴールドマン・サックス出身(CIO);
国防長官 ジェームズ・マティス 【元中央軍司令官】狂犬;戦う修道士;中東に精通;イスラム国掃討作戦を担う;ロシアに融和的、NATO軽視;
司法長官 ジェフ・セッションズ 【トランプ側近】移民に厳しい;
内務長官
農務長官
商務長官 ウィルバー・ロス 【トランプ側近】企業再生で知られる著名投資家;
労働長官
厚生長官
住宅都市開発長官
運輸長官
エネルギー長官
教育長官
退役軍人長官
国土安全保障長官
立法府
上院
(多数党院内総務)
下院
(議長)
ミッチ・マコネル ポール・ライアン
【共和党主流派】未来の大統領候補;筋金入りの保守;トランプ氏との価値観の相違大;
司法府
連邦最高裁
(長官)
ジョン・ロバーツ

ジャレッド・クシュナー 【トランプ側近】イヴァンカの夫;影のアドバイザー;
政策
保護貿易
インフラ投資
減税
軍事費拡大
米国内の
雇用拡大!
or

ドル高

米国内の
雇用縮小!?

同盟国政策
  • 同盟国は防衛費を負担せよ。
  • 欧州諸国は、NATOへの資金拠出を増やせ。
アジア政策
  • 中国を為替操作国に認定する。
  • 中国からの輸入品に45%の関税を。
  • (トランプ氏は対中関係を経済的な側面でしか見ていない)
中東政策
  • イラン核合意に否定的。
  • IS対策の優先順位高。
  • ジェームス・マティス国防長官(元中央軍事司令官)は中東情勢に精通。
ロシア政策
  • クリミア併合を容認。
  • ロシアとの緊張を高めているNATOを批判。
  • ロシアと協議し、イスラム過激派への対応で合意点を探る。
通商政策
  • NAFTA(北米自由貿易協定)の再交渉または撤退。
  • TPP反対。
移民政策
  • メキシコとの壁。一部はフェンスでもよいと軟化。
財政政策
  • 個人所得税の最高税率:39.6% → 33%
  • 法人税:35% → 15%
  • インフラ投資。
  • 軍事強化。
  • GDP、10年で平均3.5%を目指す。
  • 低金利を支持。資産バブルに懸念。
  • イエレン議長の2018年2月で再選はない。
  • ドット・フランク法(金融規制改革法)の撤廃。
  • 基本的に反エスタブリッシュメントだが、金融は例外。
エネルギー・
環境政策
  • クリーン・パワー・プラン(電力部門の温暖化ガス削減)の廃止。
  • パリ協定(温暖化ガス削減)の排出目標を放棄。
  • 国連気候変動関連プログラムへの拠出をやめ、水関連インフラ整備に充てる。
  • 「新たな規制を1つ作ったら、既存の規制2つを撤廃する」の矛先は環境規制。
  • 化石資源の開発促進で雇用を生み出す。
社会政策
  • 避妊中絶・LGBTに寛容だったが、共和党の指名獲得のために変更?
  • オバマケアの修正。財政負担の大幅増加を批判。
トランプ氏の実像
『トランプ』
マーク・フィッシャー
『熱狂の王 ドナルド・トランプ』
マイケル・ダントニオ

Amazon

Amazon
  • ビジネスで注力してきたのは、イメージ作りやブランディング。「トランプ」というゴージャスなライフスタイル・ブランド。
  • 父からは宣伝の重要性、母からはパフォーマンスの重要性を学ぶ。
  • 一人で行動するタイプ。カメラが消えると女性への興味を失う。
  • メディアに見せる人格と、実際の人格の間には大きな隔たりがある。
  • 有能なビジネスマンではない。ブランディングに力を入れているため、企業経営は幹部に任せている。
  • 主義や価値観といったイデオロギーが全くない。実利的で、状況主義者。ポピュリストそのもの。
  • 報告書を読まない。面談やテレビなどを通した口述情報を重視。
  • 独裁的で未熟な人格。
  • 利益を得るためなら、法に抵触しないギリギリのことまで進んでやる。人種差別も。
  • 母から十分に得られなかった愛を、女性に求めるようになった。女性は求めるものを与えてくれる存在。
  • ビジネスで失敗すると逃げて、他の人に責任を負わせてきた。
  • 失敗しても反省しないナルシスト。
  • 政治に興味を持ったのは権力が欲しいから。政治課題・政治哲学があるわけではない。
  • 未来図は描いていない。描いているのは、幼少期に目にした、米国が力を持っていた1950年代の過去の姿。
  • 一言で言うと「Boy King(少年王)」。
TPPの真の意味
WTOからFTAへ
  • ↓ WTOにおいて主要先進国がグローバルな貿易ルール形成を主導
  • ↓ 2001年、中国がWTOに加盟
  • ↓ 新興国の発言力が強まる
  • ↓ 意見が合わなくなる
  • → WTOからFTAの時代へ
    • WTO: 全会一致の貿易ルール
    • FTA: 2カ国以上間の貿易ルール(Free Trade Agreement; 自由貿易協定)
  • ⇒ FTAの最終形態 =
        FTAAP(Free Trade Area of the Asia-Pacific; アジア太平洋自由貿易圏; エフタープ)
FTAの最終形態、FTAAP
  • TTP vs RCEP
    • 【米国主導】TTP: 環太平洋戦略的経済連携協定, Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement
    • 【中国主導】RCEP: 東アジア地域包括的経済連携, Regional Comprehensive Economic Partnership, アールセップ


トランプ
トランプ
posted with amazlet at 17.02.28
ワシントン・ポスト取材班 マイケル・クラニッシュ マーク・フィッシャー
文藝春秋
売り上げランキング: 13,977

熱狂の王 ドナルド・トランプ
マイケル・ダントニオ
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) (2016-09-28)
売り上げランキング: 170,691